2011/01/01

はじめに(改訂版)

植木等考』を記していくにあたり、まえがきさせていただきます。

私は1995年7月20日から2007年3月27日に植木等が亡くなるまで、弟子として12年植木と生活を共にしました。
その後も植木家との縁は続き、現在は植木長男の音楽家:比呂公一(植木廣司)の事務所、株式会社モッシュにて内では取締役という身分をいただき、外では芸能活動、音楽制作、マネジメントなどを主として活動しています。

植木没後まもなく4年を迎えるにあたり、自分が12年密接し感じた「植木等」を深く見つめなおしてみたいとの思いと、忘れていく記憶を留めておきたい気持ちより、これを記していきます。




私は多くの「植木等」に関する資料を持ち、また誰も持ち得ない本人の生声、感情、日常性活、思考という情報を蓄積したことによって、自分が植木等を一番理解していると自負し、植木等像・植木等論というものが出来上がっていて、これは他者からみれば植木を語り、考える上で論拠となり得るものでしょう。
しかし、いくら長い歳月同じ釜の飯を喰い、横に居続けた人間といって植木を論じてみても、新たな発見や私の知らない事実が知れることもままあります。他者のエビデンスを示し考証してこそ、より実に近づくことは間違いありません。

『植木等考』のなかでの情報はすでに公になっている情報(写真、動画、出版物など)を利用させていただき、これに私の持ち合わせているものを加味して考証することを心がけたいと考えています。
ですから、本人の秘蔵映像や秘蔵写真をここで公にすることはありませんが、そういったものは文字力を借りて代弁していただくことにしましょう。

12年間とは長いようで短いですが、それはそれは多くの時間を2人きりで過ごしたのです。


「お呼びでない」これは永遠不滅のギャグでしょう。
小林信彦さんは私信で「植木さんは昭和・平成における最大のコメディアンです」と評しています。

私は植木を昭和芸能界の最大スターだと考えています。
弟子は「植木等」をどう体感したのかを、植木ファンに読んでいただければ幸いです。

「およみでない?」

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