グレード:41LX / エンジン:V8 4.1L VH41DE / 油圧アクティブサスペンション装備
新車をオーダーする際に、カタログを見てグレードや装備、色などを決めていったのだが、最上級に「VIP」なるグレードが存在した。これはまさに後席優先仕様のエグゼクティブを乗せる仕様なのだが、具体的に後部座席に振動マッサージャー(後席背中に内蔵されている)、助手席背中部分が倒れ左後席のオットマンになるものだった。
「オヤジさんこのVIPがいいんじゃないですかね。オットマンがついてますから」(私は自宅でオヤジさんがソファに座りながらテーブルに足をノッけている姿をよく見ていた)
「なんだそれ」
「助手席の背中が空いて、オヤジさんの席のオットマンになるんですよ」
「お、いいなあ。よ~しビップか、それにしよう。」
「(セールスマンに対して)そんでな、シーマだけれども、一番高いやつにしてくれ(VIPのつもり)」
「わかりました、ありがとうございます」
というような発注をしたのだが、・・・・・・・・納車されたのは41LX。
納車されて初めて乗った時・・。
「あれ?どこに足のせるんだ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」←私
シーマFY33型で最上級グレード(一番高いやつ)はグレード「VIP」であることは間違いない。
ようするに聞き手に問題があったのだ。
セールスマンはまさか「VIP」とは思わなかったか、VIPを知らなかったのだろう。
どっちにせよ後の祭りだ。
納車後しばらくは「楽しみにしてたんだよ」(しばらく続いた・・)とぼやかれたのを想像していただきたい。
しかし、乗り心地は最高と(ベンツ以上と)、とても気に入り、以後没するまで乗り続けることになったのである。
オヤジさんが亡くなって、1年ぐらいは主なしとて走り忘るなてな具合で、私がコンディションを保つために走らせていたのだが、いつまでも置いとくわけにもいかないという話が出た。
それで奥さんが「所さん車好きだから乗るんじゃないかしら・・」と(番組内でも所さんがこのことに触れている)。
所さん宅へ電話して、話はトントン拍子に決まった。
いよいよ12年手入れした相棒とのお別れである。
所さんが引き取りに来る1時間前、私は町内を一周した。
涙がこぼれた。
それでも、赤の他人の所へいって、その後どうなったか分からないよりも、あの所ジョージさんの所へいくのである。ありがたい事だと思う。
所さんが手放すときは私にください、とお願いしよう。いつかまたご対面の機会があるといいなと思う。
「およみでない?」
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