植木等愛用のパイプ |
写真のプレートにある通り植木は愛煙家でした、昔まではね。
クレージー映画を撮っていた頃はピース(いわゆる缶ピース)を吸っていたそうで、随分きついタバコを吸っていたもんです。
私が弟子となった1995年にはパイプで吸うということはしていませんでしたから、結構前に使っていたパイプということになります。
プレートは愛用品展示を頼まれた際に、依頼者によって作成されたようで、
「好きなパイプで好きなハッパを吸う時、生きている歓びをつくづく感じる。」は植木の言葉だと聞いています。
パイプは20~30本持っていましたから没後に家族は知人・友人に多くをプレゼントしていました。
このパイプは没後ではなく、生前に植木から「お前に1本やるから好きなの選びな」と言われ、素人ながら一番高そうなのを選んだものです(笑)。
選んだ後に「どれが一番高いと思う」と聞かれたので、自分の手にしたやつを「これじゃないですかね」と言うと、「これなんだよ」と全く見当違いのものと教えられました。最初に教えて欲しかったっていうの!
でもこういうものは高い、安いではありません。自分が気に入るか、気に入らないかですから。
じゃあ元に戻って、これが一番高いんだけどどれにするって聞かれてても、やっぱりこれを選んだはずです。
現在はデスク上のトレイに置いて時おり眺めています。
ちなみに写真のパイプを置いているところがそのデスクですが、この机は植木が書斎で使っていた愛用品で、これまで多くの台本を載せ、読み込んできた場所なのです。
今は私が譲り受けて大切に使っています。
パイプを手に取るとハッパのいい匂いがします・・・・・。
パイプについて一応書いとこう、分かる人がいるかも知れないから。
「Butz Choquin STCLAUDE FRANCE1596」と刻印